ラスベガスのゲーミング元幹部で、マカオやベトナムの統合型リゾートでも幹部を務めた人物が、アメリカの大学入学に関わる贈収賄事件で逮捕された50人以上の容疑者の中に含まれている。この事件ではアメリカの富裕層が子供を不正な手段や賄賂を用いて名門大学に入学させたとされている。
複数のラスベガスメディアによると、MGMグランドとMGMホスピタリティのガマル・アジズ、またはガマル・アブデルアジズ元社長が、娘が高校バスケットボールの優秀選手であると虚偽の主張を行って、南カリフォルニア大学に入学させるために300,000米ドルの賄賂を支払った容疑で逮捕・起訴された。
訴状によるとアジズ容疑者の娘はスポーツ推薦で入学が許可されたにもかかわらず、入学時にバスケットボールチームには所属しなかった。
同容疑者はラスベガスのゲーミング業界で輝かしい経歴を持っており、1998年にスティーブ・ウィン氏のミラージュ リゾートに入った後にベラージオの開業を手伝った。MGMが2000年にザ・ミラージュを買収してからは、同容疑者はキャリアを飛躍的にアップさせ、最終的にはMGMグランドとMGMホスピタリティ両方の社長に任命された。MGMホスピタリティでは、2014年に同社がプロジェクトから撤退するまでザ グランド ホー トラム ストリップの開業準備チームに関わった。
同年にアジズ容疑者はウィンへと復帰し、2014年1月から2016年9月までウィン・マカオの社長、そしてウィン・リゾーツ・ディベロップメントの社長を務めた。
アジズ容疑者は、大学の贈収賄スキャンダルに関連して連邦検察当局に逮捕された33人の親の一人で、逮捕者の中には9人のスポーツチームのコーチ、弁護士、そして金融業界の大物も含まれている。
事件は世界中でトップ記事として伝えられ、検察によって名前が挙げられた33人の親の中には、デスパレートな妻たちで有名な女優フェリシティ・ハフマン容疑者や80年代にヒットしたシットコム、フルハウスの女優ロリ・ロックリン容疑者などもいた。