大阪ダブル選を巡り、この週末に目まぐるしい動きがあった。
俳優でタレントの辰巳琢郎氏(60)が4月7日投開票の大阪府知事選に自民党から出馬を要請されていることが急浮上し、注目を集めたが、最終的にはこれを断った。NHKなどによると10日夜、自民党幹部に「家族との合意が得られなかった」と辞退の理由を伝えたという。
自民党は大阪維新の会への対立候補として、党派色が薄く野党各党も相乗りできる有力候補として8日に辰巳氏へ出馬を打診していた。辰巳氏は2015年秋の知事選の際にも自民党から出馬を打診され、断っている。知事選の告示が21日に迫っており、自民党は他の候補者の調整を急ぐ。
一方、維新の代表で市長選に臨む松井知事は10日、「相手が誰であろうと大阪都構想の必要性を訴えていくしかない」などと述べていた。対立候補は24年開業予定の大阪IRにも少なからず影響を及ぼしかねない。
辰巳氏は大阪市出身。京都大を卒業後、NHK朝の連続テレビ小説で俳優デビューし、バラエティー番組などでも活躍している。