グローバルゲーミングプロバイダーのインターナショナルゲームテクノロジー(IGT)では、2018年第4四半期に希薄化後1株当たり0.50ドルとなる1億200万米ドル(約114億円)の純損失を計上し、2017年同期間の希薄化後1株当たり0.39ドルの純利益から減少した事を報告した。
この損失は6%減の12.7億米ドルとなった収益を背景にしており、調整後EBITDAは8%減の4億1600万米ドル、営業利益は79%減の4100万米ドルとなった。
昨夜公表された業績報告の中でIGTは、この結果には様々な要因が関係しているとし、前年に経験したスポーツくじ部門での非常に好調な業績、減価償却費の増加、そして課税控除の対象とならない非現金減損費用1億1900万米ドルによって国際部門の帳簿価格が引き下げられた等の理由を挙げた。
事実、18年第4半期に最も大きな課題となったのが国際部門であり、収益は18%減の2億2100万米ドル、営業利益は57%減の2800万米ドルに落ち込んだ。
北アメリカのゲーミング及びインタラクティブ部門もわずかな減少を見せ、その一方で北アメリカの宝くじ事業とイタリアではわずかな成長となった。
第4四半期は厳しい結果となったにもかかわらず、IGTの18年度の業績は前年からの改善を見せ、収益は2%減の48.3億米ドル、調整後EBITDAは4%増となる17.4億米ドル、そして営業利益は2017年の5100万米ドルの損失から6億4700万米ドルの利益へと増加した。
希薄化後一株当たり純利益は、2017年の5.26ドルの損失から0.10ドルの損失へと改善した。
IGTのマルコ・サラCEOは「我々は足場となる強固な基礎を築くことができた。主要マーケットでの大規模な長期宝くじ契約を確保し、ゲーミング筐体とコンテンツポートフォリオを一新した。これらの努力は2019年からのフリーキャッシュフローの改善につながってくるだろう」と語った。