フィリピンの富豪、デニス・ウイ氏のウデンナ・グループの子会社で観光とゲーミングを行うPHリゾーツ・グループ・ホールディング(PHR)が、同国に2つの新しいカジノリゾートを建設するための資金として使用する予定で提案していた185億比ペソ(約398億円)の追加株式発行を先送りにした。
同社社長のレイムンド・マーティン・M・エスカロナ氏は金曜に報道声明を出し、その中でPHRが最近の一連のロードショーとマーケティング努力の中で、同社の資金ニーズに対して戦略的により適した代替オプションを提示されたと述べた。フィリピン証券取引委員会は、今年すでにPHRに追加株式売出を進める許可を与えていた。
2017年12月に起工されたセブ・マクタン島の3億4100万米ドルのエメラルド・リゾート、そしてクラーク経済特別区で13.5ヘクタールもの土地に建てられるクラークリゾートというPHRの2つの統合型カジノリゾートの第1フェーズの設計、建設、開発用資金を調達した中で同社は、それでも将来的に追加売出を行っていきたいと考えていると述べた。
ウイ氏は、裏口上場を完了させるために2018年末、当時はフィリピンH2Oベンチャーという名で知られていたPHRの62%の株式を取得し、その後社名を変更し自身が会長職に就いた。