韓国のパラダイスでは、2018年第4四半期の損失が、2017年同四半期の損失127.7億ウォンから357.6億ウォン(3170万米ドル)へと大幅に拡大した。
損失は主に、日本のセガサミーホールディングスとの合弁事業である仁川の統合型リゾート、パラダイス シティの事業費が増加したことに起因する。18年第4四半期の結果は、パラダイスの1年間の業績を340.7億ウォンの赤字へと転落させることにもつながった。
パラダイス シティが第4四半期に過去最高のカジノドロップ(掛け金総額)を記録し、売上高を前年比23.3%増の876.6億ウォンに増加させる一因となった一方で、同社は、2018年9月21日に非ゲーミングの新施設をオープンしたことで、事業費が44.2%増加したことを指摘した。新施設にはブティックホテル、ナイトクラブ、アートギャラリー、ショッピングモール、映画スタジオそして家族向け屋内エンターテインメント施設が含まれる。
その結果、パラダイス シティの2018年第4四半期の損失は12か月前の31.1億ウォンに対して424.6億ウォンへと急増した。
同社が運営するパラダイス ウォーカーヒルと済州グランドでは状況が異なり、両方を合わせた2018年第4四半期の売上が9.7%増の1073.5億ウォンとなり、前年同四半期の112.4億ウォンの赤字から78.1億ウォンの黒字へと転換した。
グループ全体でみると、パラダイスでは第4四半期の売上が14.3%増の2168.2億ウォンとなったが、損失が拡大したことでEBITDAは65%減の45.2億ウォンに落ち込んだ。