オーストラリアのスター・エンターテインメント・グループでは、2018年12月31日までの6か月間の税引き後純利益(NPAT)が351%増の1.49億豪ドル(約1億2千万円)、収益が5%増の13.3億豪ドルとなり、外国人VIP部門での高い控除率が主力施設であるシドニーのザ・スターでの数字の減少をカバーする結果となった。
運が味方して、最終的にスター・エンターテインメント・グループは過去最高のNPAT、そして2017年の同期間から65.9%増の3.31億豪ドルとなったこちらも過去最高のEBITDAを達成した。
シドニーの外国人VIP事業でフロントマネーが20.0%の減少、そして売上高が49.0%の減少となったにもかかわらず上記のような結果となった。シドニーの施設全体のゲーミング粗収益は前年比7.3%減の8億250万豪ドルとなったが、平準化ベースにすると15.4%の減少となることが予想される。
スターのクイーンズランド事業でも運が味方し、過去5年間で最高となる1.62%の控除率を記録した。
事実、スター・エンターテインメント・グループが昨年3月に高級VIPホテル、ザ ・ダーリング アット ザ スターゴールドコーストを開業し、ゴールドコーストとブリスベンにある同社施設を継続してアップグレードしているクイーンズランドは、同期間傑出した業績を残しており、法定および平準化粗収益とEBITDAは過去最高となり、全ての事業区分で成長を続けている。
外国人VIPのリベート事業での控除率が2.32%となったことに支えられて、ゲーミング粗収益は前年比31.3%増の5億3120万豪ドル、EBITDAは74.0%増の1億6030万豪ドルとなった。スターゴールドコーストでは、ザ・ダーリングの開業後にVIP売り上げが90.9%の急増を見せ、同時に施設全体の訪問客数は11.8%増加した。
ジョン・オニール会長は「2019年度前期には計画の実行においてさらに満足のいく進歩が見られた」と述べ、
「我々は、主要事業区分では継続した成長を届け、そして設備投資の効果的な運用を見せている。既存と新規の顧客は新たに公開された施設に好意的な反応を見せており、それによって将来に関して前向きな見方を持つことができる」と語った。
スターは、前年比40%増となる一株当たり10.5セントの配当金を発表している。