ゲーミング・カジノ投資会社のエイマックス・インターナショナルホールディングスが、閉鎖されたマカオのギリシャ神話カジノに同社が保有する24.8%の株式を除却処理するという劇的な一歩に踏み切った。目的は監査人から出された意見不表明を解消するためで、その額は3.53億香港ドル(4500万米ドル)以上に相当する。
先週の香港証券取引所での取引停止に続いて日曜遅くに出された報告の中で、エイマックスは、ギリシャ神話への保有分全額、そして2820万香港ドルの現金債務を減損損失として計上する決断を下したことを明かした。この決断は、エイマックスが同カジノの前運営会社であるグリーク・ミソロジー(マカオ)エンターテインメントグループ株式会社に対して長期間にわたり会計帳簿の公開を求めてきた問題で進展が見られなかったために行われた。
ギリシャ神話カジノは、マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)の命令によって2015年12月に閉鎖され、マカオ政府観光局はそれに続けて同カジノが入っていたベイジンインペリアルパレスホテルに対して2016年7月22日付での封鎖命令を下していた。ホテルの営業権はその後の2017年1月12日に取り消しとなった。
エイマックスは2017年9月、「ギリシャ神話の開発における不確実性へとつながったギリシャ神話の現状を理解するためにギリシャ神話の経営陣との連絡を試みたが失敗に終わった」と報告した。
その結果としてそれ以来18か月間にわたって自身の会計帳簿を完成させることができなかったエイマックスは日曜、その部分の資産全体を除却処理し、24.8%の保有株式を現地の投資会社、Fu Po International Limitedにたった38,000香港ドルで売却することに合意したと述べた。
「取締役会は、監査人との前回の話し合いに基づいて、減損処理と(ギリシャ神話)の売却によって、会社が保有する(ギリシャ神話の)株式に関する監査人による長引く意見不表明と未払い額から生じた監査上の問題に対処し解決することができると見ている」と同社は語った。
カンボジアとバヌアツでもゲーミングを運営するエイマックスは最近、2018年9月30日までの6か月間の損失、2150万香港ドルを報告した。