MGMリゾーツのトップ、ジム ・ ムーレン氏が、同社のラスベガスの施設での春節がさらに地味なものになったと述べ、米政府による最近の閉鎖に関して現在も広がる懸念について政府を非難した。
木曜に行われた18年第4四半期の決算報告で、通常は盛況となる春節休暇について話す中で、ムーレン氏は、同期間の業績が2017年から減少することを予測していると述べ、17年よりも低いホールド率が一因であるとし、また一部のハイエンド客が同市を訪れなかったことも原因として挙げた。
「単にアメリカに来なかったというプレイヤーも一部存在する。その一因には政府閉鎖と、その他輸送などの問題があった」とムーレン氏は述べた。
「シドニーやロンドンなどの都市に一部のグループを奪われた。それについては政府全体にありがとうと言いたい。
それでもラスベガスでは順調にやっている…我々はラスベガス全体のバカラビジネスの49%を占めており、ここで起こっていることについてはいい感触を得ていると感じている。しかし、現段階ではゲーミング粗収益に影響を及ぼす全ての要因と少ない訪問客の結果として、昨年の春節よりも業績は減少するだろうと予想している」
その一方で、MGMチャイナのCEO兼執行役員のグラント・ボウイ氏は、MGMコタイが上昇傾向であることを背景に18年12月31日まで3か月間のMGMのマカオ事業の収益が前年比33%増を記録したにもかかわらず、春節期間中のMGMの2つのマカオIRへの好調な訪問客数がゲーミング粗収益の成長に転換される可能性が低いことを警告した。
ボウイ氏は春節について「我々にとっては非常に好調だった、多くの人がマカオを訪れた。
(港珠澳)大橋によって多くの往来があった。しかしそれはおそらくゲーミング収益には転換されない。ゲーミング粗収益が大幅に増加することを予測していない」と述べた。
「ゲーミングプレイに関して言うと、このような大型連休に入った時、明らかに客足は伸び、街には多くの人が流れ込む。しかし彼らはゲーミングを楽しみに来ているというよりも、よりレジャー目的の訪問客である可能性が高い」
今週、アナリストも同様の見方を示しており、2019年春節中にマカオへの訪問客数が26.6%増加したことが、2月のゲーミング粗収益の大幅増加を後押しする可能性は低いと述べた。