香港に上場するカジノ事業者、ナガコープは、同社のゲーミング株が上昇を続けていることを受けて、主力であるカンボジアのIR、ナガワールドでマカオの「メガジャンケット」4社全てが営業を行うことを予測していると述べている。
ナガワールドでは、2018年12月期にゲーミング粗収益が55%増の14億米ドル(約1500億円)、利益は53%増の3億9060万米ドル(約433億円)にのぼり、VIPローリングチップは69%増の356.6億米ドル(約4兆円)、収益は71%増の10.7億米ドル(約1110億円)となった。
2017年12月のナガ2の開業以来続いている上昇について話し、ナガコープはVIPのビジネス量の増加を「ナガワールド複合施設全体、特により高いテーブルリミットへの需要とローリングの増加が見られたナガ2でのビジネスの増加」であると説明した。
ナガコープは中でも、プノンペンで本格的な事務所を設置して固定ベースの営業を行うために、2018年3月にマカオトップのジャンケット事業者、サンシティー・グループと締結した契約を挙げ、今四半期にはナガ2でのサンシティーの業務がより大規模かつ「より望ましい」場所に移動する予定であることを付け加えた。
同社は「グループでは、2019年中にマカオのメガジャンケットトップ4社が営業を開始することを予測している。このジャンケット4社はマカオの合計VIPローリングの70%に貢献した。VIPビジネス量の大幅増加にもかかわらず、VIP客の構成は東南アジアと北アジアの間でうまく多様化した状態を保っている」と述べた。
2018年度、マステーブル・ドロップ(掛け金総額)と収益の両方が57%増のそれぞれ12.4億米ドル(約1332億円)と2億3570万米ドル(約260億円)となり、一方でEGM収益は14%減の1億2930万米ドル(約140億円)となった。
同グループは同年度の非ゲーミング収益が33%増の3990万米ドル(約44億円)にのぼったことを報告しており、主に客室販売数の増加とナガ2のオープンそして訪問客の全体的な増加に合わせたF&B店舗全体での好調な業績に支えられた。