中国の旧正月「春節」が10日で終了。7連休を利用した中華系の旅行客で日本の各地も賑わった。
羽田空港=東京国際空港は首都圏への最速玄関口。京浜急行電鉄(京急)を利用すると、東海道・山陽新幹線が停車する品川駅まで12分、東アジア最大の中華街がある横浜までも21分で着くことができる。
混雑する京急・羽田空港国際線ターミナル駅で、訪日外国人旅行客をサポートしたのが、1月28日から設置された案内サイン=写真=だ。
これは、国籍や年齢を問わずに効果のある、目の錯覚を活用した「錯視サイン」。床に貼り付けた絵が立体的に見えることから、ハッと目がいく案内を行うことができる。
このサインによる誘導で、増加する訪日外国人旅行客を中心に、エレベーターの利用を促すのが目的。以前、エスカレーターでは、利用者のスーツケースや手荷物が誤って落下して人に当たる事故が起きたこともあり、同様の事故を防ぎたい考えだ。
「ホーム行き」と立体的に見えるサイン、床が抜けて穴があいているように見える「矢印」ともに、実際は絵を床に貼り付けてあるもので、段差はない。このおかげで、目の不自由な人やベビーカーの利用者らの通行を邪魔せずに案内ができる。
京急では、直感的に案内ができるこの錯視サインの効果を検証し、他の場所での導入を検討していくとのことだ。