米カジノ事業者のモヒガン・ゲーミング&エンターテインメントは、16億米ドル規模の韓国統合型リゾート、インスパイアの今年第2四半期の正式着工に向けて順調に進んでおり、その資金全額を賄うために必要となる最終的な2億米ドルの資金確保に近づいている。
ソウルから約25kmの距離にある仁川のIR建設地で、2018年12月末までの3か月間の決算報告を行う中で、モヒガンの経営陣が開発の進捗を報告し、同社が3億米ドルの資金全額を支払ったこと、そして現在資金調達の最終段階にきていることを明かした。
シニア・バイス・プレジデント兼最高財務責任者のドリュー・ケリー氏は、残りの2億米ドルについて、「有名な大規模投資銀行から資金調達の一部の支援の約束を取り付けた」と説明した。「我々は12月末に多くの団体を訪問した。アジアマーケットの多くは、中でも12月のシンガポール、香港への訪問以来大幅に改善してきており、そこでのプロセスに関して我々は非常に前向きに傾いている。
また、多くの政府との接触や承認もある。我々は、次の四半期に資金調達を完了させ、建設に向けて動き出すために良い状況にあると確信している」
モヒガンの最高経営責任者、マリオ・コントメルコス氏によると、総額16億米ドルの投資には、仁川国際空港株式会社によるインフラ及び整備への2億米ドル相当の投資や、「韓国の優良機関のコンソーシアム」からの9億米ドルの資金が含まれる」
正式な着工はまだ行われていない一方で、現場ではすでに基礎部分やサンプリングそしてその他の作業が始まっており、現在進行している。
ケリー氏は、「これまでの成果とビジョンが実を結ぶのが見え始めている」と語った。
仁川空港近郊の170万㎡に広がる土地に位置するインスパイアのフェーズ1には、150のゲーミングテーブル、700の電子ゲーミング機(EGM)、15,000席のアリーナ、プールや乗り物がある空調完備の屋内ドーム、レストラン、小売店、19,000㎡の会議スペースそして1,250室のホテル客室が揃う予定となっている。