エインワースのダニー・クラッドストーンCEOによると、オーストラリアのスロット機メーカー、エインワース・ゲーム・テクノロジーとヨーロッパのゲーミング大手、ノボマティックとの提携関係が勢いを増し続けており、舞台裏での協力はすでにアジア全土で結果を出し始めているという。
エインワースのサービス提供範囲を拡大しながら、この利益の多いアジア市場への自身の範囲も拡大することを目指して、ノボマティックがこのオーストラリア企業の52%の株式取得を完了させたのは、12か月前のICEロンドンの前日だった。この株式取得が彼らをどこへ導くのかは正確にはまだわからないが、今週行われたICEでグラッドストーン氏はInside Asian Gamingに対して、その兆候はすでに前向きだと語った。
同氏は「公には分かりませんが、2社は多くの面ですでに協力を行っています」と語り、「ゲームのコンセプトやその他の内容で協力し、共同で特にアジアでいくつかのセールス活動を行ってきました。現在も前進しており、我々がどこに向かうのかが分かるまで、来年、再来年とさらに前進していきます。
ノボマティックが昨年IPOを行う予定でしたが、ゲーミング株式の状態やその他の理由で取り消しになったのをご覧になったかと思います。ですので彼らは自分たちのエリアでやることがいくつかあるのです。しかし相乗効果は健在です」と述べた。
グラッドストーン氏によると、エインワースは、マカオにあるアメリカのコンセッション保有3社のホームであるネバダでライセンスを獲得できなかったことで、2000年代初頭から中頃にかけてマカオで起こったブームに大きく乗り遅れたという。しかし、ノボマティックとの提携と東南アジア全土、特にベトナム、カンボジアそしてフィリピンでのさらなる成長の機会によって、エインワースは徐々に「そこから抜け出す道をこじ開け始めて」いる。
グラッドストーン氏は「ノボマティックには我々が持っていない製品があるために、アジアでの協力を試みています。
そこには当社の営業担当がおり、他にに何があるかと聞かれれば、ノボマティックの人員を動員できると伝えます。我々に別の手を与えてくれるのです」と語った。
年度末を前にCEOを辞任することが決まっているグラッドストーン氏(取締役には残留)は、2018年12月31日までの6か月間のエインワースの業績が予想よりも好調であったことも明らかにした。
同氏は「後半は前半よりもはるかに良い結果になります。しかし前半には乗り越えなければならない異常事態がいくつか発生しました」と語り、
「利益は1000万豪ドルにかなり近づいています。自分たちがした事を考えるとかなり良い結果です。ここは非常に競争の激しいマーケットです。オーストラリアにいる我々にとって、アリストクラートだけでなくIGTやSGとも直接対決しました。競争の激しいマーケットではありますが、それでもなお格上の相手に挑み続けています」