IR事業に関し、大阪は2月に入っても活発な動きを見せている。2024年の開業へ向け、関西の大手私鉄各社などと連携し、IR候補地「夢洲」への交通アクセスの整備計画を進めているのは、これまでにも伝えた通り。今回は海上交通に関しても大型クルーズ船などが発着できる国際旅客ターミナルを設け、西日本方面はもちろん、インバウンド客への利便性もアップする考えだ。2日、日本経済新聞が伝えている。
しかも、その計画によると旅客ターミナルをIR用地となる夢洲の北岸に設置するとのこと。新港とIR施設が直結されることになる。
実際に、足を運ぶと分かることだが、大阪湾の人工島は南から咲洲、夢洲、舞洲からなり、咲洲~夢洲間は波が荒いことで知られる。
一方、夢洲|舞洲間は夢洲そのものが波よけの働きをしており、北岸部分は、比較的波が穏やかという地理的優位さがあった。ただし、今回のターミナル用地を巡っては現在、埋め立て用土砂の運搬船の船着き場として使われている夢洲の北西部分も検討されたが、IRエリアから離れることで除外されている。
民間レベルでも産学が連携した「万博とIR」に関するシンポジウムが大阪市内で開かれている。これまでも定期的に開催されているが、今回は海外の大手IR事業社の代表もパネリストとして登壇。その中には「MGMリゾーツ」のジェイソン・ハイランド氏をはじめ、「ラスベガス・サンズ」のジョージ・タナシェビッチ氏、さらに「メルコリゾーツ&エンターテインメント」のフレデリック・ウィンクラー氏の名前もあった。