ウィン・リゾーツのマット・マドックスCEOは、同社初のマカオIRであるウィン・マカオの改装を数百万ドルかけて行うことを明らかにした。完了は2019年末予定で、ジャンケットへの依存を減少させプレミアムマスに焦点を当てることを狙いとしている。
同社は昨年、非ゲーミングの施設の増設に焦点を当てたアンコールホテルの客室改装を含むウィン・マカオのアップブレードに1億ドルを投資することを発表した。
木曜に行われた18年第4四半期のウィン・リゾーツの決算報告においてこの計画の詳細を明かす中で、マドックスCEOは、マカオ半島にあるこの施設を、より変動の大きいVIPへの依存を少なくしながら利益が上がるプレミアムマス部門を活かせる施設にしていきたいと説明した。
「2018年に気が付いたことは…ウィン・マカオは非常に好調ではあるが、第二層のジャンケットオペレーターからの客に不釣り合いな資金を割り当てていたこと、そしてそれは長期的に投資をしていきたい場所ではないということでした」とマドックスCEOは語った。
「そのために当社初のカジノであるウィン・マカオの再設計を開始し、またマカオにある最高級スイートの1つであるアンコール・タワー・スイートの改装も始めました。7月に建設を開始し、今年の第4四半期にはオーシャンビューの全く新しいプレミアムマスカジノ体験、3つの新しいレストラン、10,000ft²拡張された小売りスペース、そしてアンコールタワーの単なる小規模改装ではなくまるで新しい施設のようにリフォームされた新しいホテルタワーの開業を予定をしています。
年末にはウィン・マカオの新施設の効果的なオープンを予定をしており、我々は長期的に有望であると信じる事業対して正面から焦点を当てています。その事業こそがプレミアムマス部門なのです」
ウィン・マカオでの建設作業による通常営業の乱れによって、同施設ではVIP売り上げの18.2%の減少を背景に、18年第4四半期の収益が5.2%減の5億5300万ドルとなった。
しかしマドックスCEOは、このような短期的な痛みは、将来的な同施設の立ち位置を再構築するためのものであると述べた。
「明らかにプレミアムマスビジネスは、中間階層のジャンケットビジネスよりも利益を生み出してくれる」と語り、「将来的に自分たちをどのように位置づけていくのか、そしてプレミアム客にフォーカスしながらそれをどう行っていくのか?それは彼らがどこに行きたいのか、そしてどこに滞在したいのかということを決めることなのです。そしてそれこそ、今我々がウィン・マカオで行っていることなのです」