日本のプロ野球は2月1日にキャンプインした。ペナントレースは長い。勝利への近道はなく、しっかりと準備したチームが栄光をつかむのは世の常だ。IR誘致レースも同様のことが言える。行政、企業、市民が一致団結して取り組まない限り、勝利はありえない。
その意味でいえば、誘致3議席のうち2議席は三位一体となっている大阪府・市と和歌山県が獲得するように映る。では残る1議席はどこか。共同通信社が1月28日に発表した調査結果で大阪、和歌山とともに国に対して「申請予定」と答えたとされる長崎県だろうか。
そんな中、「申請検討中」とされる千葉県で誘致へ向けた動きがあった。千葉市内の地元企業などでつくる一般財団法人「ちばの未来」が幕張エリアへのIR誘致を目指し、新たな試案をまとめた、というもの。日本経済新聞が伝えている。今後は市議会や市の商工会議所に提案し、誘致機運を高めたい考えだ。
注目の試案はなんと幕張沖の海上に人工島を造成し、ここに高級カジノホテルなどIR施設を建設するという壮大なスケール。さらに、プロ野球千葉ロッテの本拠地となっている「ZOZOマリンスタジアム」や大型の会議・展示施設として機能している「幕張メッセ」など既存の集客エリアを橋と海底トンネルで結ぶという。いつぞやの千葉ロッテの”下克上”を期待したいが、果たして・・・