ネバダ州ゲーミング管理委員会(NGCB)は月曜、ウィン・リゾーツの創業者で前会長のスティーブ・ウィン氏の一連のセクハラ行為への告発に対して、同社への懲罰処分を提示し、ウィン・リゾーツは示談のための未公開の罰則金を支払う予定であることを明かした。
処分は、同社で2005年から2016年の間にカクテルウェイトレスとして働いていた7名の女性従業員、キャビンアテンダント、アンコールスパまたはウィンサロンのセラピストによって出されたスティーブ・ウィン氏への告発に言及している。
NGCBの調査結果には、ウィン・リゾーツが問題について「すぐに調査を行わなかった」、そして特定の幹部が「ウィン氏へのセクハラ告発の知識を得ていながら会社の方針および手順によって求められる調査を開始/または行うことを怠った」などの複数の事例が含まれている。
2005年にスティーブ・ウィン氏にレイプされ妊娠したことを告発した1人目の従業員に対して同氏が750万米ドルの示談金を支払ったことが後に明かされ、性的行為を強要されたと告発した2人目の従業員に対しては2006年に975,000米ドルの示談金が支払われた。
突然のSECへの報告書の中で、ウィン・リゾーツはNGCBの調査結果を「社内是正への重要なステップ」であるとし、最終決定に到達するために示談を再考することを楽しみにしていたと述べた。
「問題の程度を把握したことで、ウィン・リゾーツの2名の幹部は全ての従業員にとってオープンかつ安全な労働環境を確保するために直ちに行動を起こし、社内の主要な意思決定の各段階で劇的な変更を行った」とウィン・リゾーツは述べた。
「例えば、前会長に対するセクハラ告発について知っており、それを調査または報告しなかったとNBCGの報告書の中で名前が挙げられているいずれの従業員もすでに解雇されている。
我々は過去12か月の間、会社を蘇らせ、組織の全階層において有意義な変更を実施するため、安全、健全かつ協力的な職場文化を育てるため、従業員、会社の責任、会社の社会参加、そしてコミュニティーへの務めを尊重するという基本的な価値観を構築するために広範にわたってオペレーションの見直しを行ってきた」
ウィン・リゾーツは12か月の間に大量の変更を実施しており、中にはハラーの前CEOのフィル・サトレ氏を会長に任命したこと、そして女性取締役の数を増やしたことなどが含まれる。
スティーブ・ウィン氏はセクハラ行為への告発が最初に行われたすぐ後に取締役を辞任し、その後自身が保有する12.1%の株式すべてを売却した。