米メディア・エンターテイメント大手の21世紀フォックスが、ゲンティン・マレーシアによるテーマパーク$1億米ドル裁判(約1095億円)に対する答弁の一部として、同社に対して反訴状を提出した。
ゲンティン・マレーシアの申し立てによると、21世紀フォックスとウォルト・ディズニー・カンパニーがマレーシアにある同社の統合型リゾート、リゾーツ ワールド ゲンティンにフォックスのテーマパークを作る契約を守らなかったとされており、ゲンティン・マレーシアは11月、2社に対して訴訟を起こした。
ロサンゼルスにある連邦地方裁判所で最初に起こされた訴訟は2013年に署名された契約が元となっており、ゲンティン・マレーシアは、フォックス側が「売り手の後悔」によって何年もの遅れを生じさせ、結果的にゲンティンはチケット販売で得られたはずの何百万ドルにのぼる売り上げを失ったと主張している。ゲンティンは、ディズニーがゲーミング企業と関わりたくないとの理由で契約の解除を希望していると非難している。同社はまた、フォックスが契約の解除を狙った債務不履行通知を出しており、これは「ディズニーが希望している契約解除と完全に一致している」とも述べている。
しかしながら、フォックスは水曜、反訴状を提出し、契約違反と善意及び公正な取引の黙示約款違反でゲンティン・マレーシアを非難している。
反訴状では、2013年6月1日付の合意契約書に準じた年間ライセンス料、保証額、ロイヤルティそして旅費の弁済、加えて損害と費用に関して合計4640万米ドル(約51億円)の金銭的な補償を求めている。
それに対して、ゲンティン・マレーシアは弁護団とともにその反訴の内容を確認中だと述べた。
ゲンティンは11月、テーマパークプロジェクトにすでに7.5億米ドル(約820億円)を投資したことを明らかにしている。