メルコリゾーツが日本でIRライセンスを勝ち取った場合、同社の中国人顧客との深いつながりが日本へ訪問客を誘致する際の明確なアドバンテージとなるだろうと、ローレンス・ホー会長兼CEOは言う。
水曜に行われるスタジオシティの新レジデントスタントショー「エレクロン」のプレミアを前にしたメディアイベントで、ホー氏は「エンターテインメントでの実績、プレミアム顧客へのフォーカスそして中国の巨大データベースを所有しているという事実」がメルコを日本版IR運営の最有力候補にさせる、と説明した。
「世界の他地域からの訪問客を誘致しないとは言わないが、当社は中国の巨大なデータベースを所有しており、日本の観光業の真の推進力となるのは最も近い隣国だろう」
ホー氏はまた、「メルコを他の候補者から差別化しているのは、我々が挑戦を続けたいと考えているというところだ。当社がこれらの(エンターテインメント)投資のいくつかを支援するゲーミング施設を保有していることは非常に幸運だ」とも付け加えた。
ホー会長は、2020年1月からスタジオシティのVIPゲーミングを停止するという先週の決断についても説明を行い、同社のゲーミングテーブルの割り当てをより効果的に分布させる必要性を指摘した。スタジオシティがマスマーケットにサービスを提供し、主力であるマカオのIR、シティー オブ ドリームスでプレミアムマス部門にフォーカスすることがこの決定の基礎となった、とホー氏は語った。しかし将来的にさらに多くのゲーミングテーブルが与えられた場合の戦略の変更を否定はしなかった。
その間、メルコは、モーフィアスの2018年の開業に合わせてあらかじめ「40のゲーミングテーブルをシティー オブ ドリームスの一般客エリアからモーフィアスに再配置」して、最近政府から与えられた追加の40テーブルの割り当てをすぐに有効活用した
「この40の新しいテーブルはシティー オブ ドリームスの一般用ゲーミングエリアに戻されて、こうしている間にも稼働している」とホー氏は語った。
会長は、スタジオシティのエンターテインメントオプションを拡大するために考案された非ゲーミングプロジェクトであるスタジオシティ フェーズ2の開発が、いくつかの事務的な手続きの承認を待つ間一時的に保留となっていることも認めた。