フィリピン一の大富豪でメルコリゾーツのローカルパートナー、ベル・コープの創業者であるヘンリー・シー氏が94歳で亡くなった。
ショッピングモールの王として有名で、シー氏の持ち株会社であるSMインベストメンツは、デパートメントストア、スーパーマーケット、BDOユニバンクそして不動産とその開発を広く手掛ける巨大ネットワークを保有している。
同社の子会社であるベル・コープは、1973年にベル・マイニングアンドオイル・エクスプロレーションとして設立され、その後1989年に観光・レジャー不動産開発へと転換、2010年にプレミアム・レジャー&アミューズメントを取得し、その2年後にメルコリゾーツ&エンターテインメントと共同でシティ・オブ・ドリームス・マニラの開発・運営を行う提携契約に署名してゲーミング業界へと最初の進出を果たした。
ベル・コープは昨年、2018年上半期にシティ・オブ・ドリームス・マニラからのレベニューシェアが前年比18%増の17.3億比ペソ(約36億円)にのぼったこと、そしてシティー オブ ドリームス・マニラにある土地と建物のリースによる収益が3%増の10.6億ペソになったことを発表した。
シティー オブ ドリームスは、2018年上半期のベル・コープの総収益のほぼ62%を稼ぎ出している。
シー氏は中国福建省で生まれ、12歳の時にフィリピンに移り住んだ。2014年にSMインベストメンツの取締役会会長を引退している。
息子であるヘンリー・シー・Jr氏が現在は会長職に就いている。