投資顧問会社のサンフォードC.バーンスタインは、マカオトップのオペレーター、ギャラクシー・エンターテインメント・グループとサンズ・チャイナの現在の価値評価と間近に迫った2020年の拡張による上昇傾向を見込んで、両社の格上げを行った。
金曜朝に出された「2019年ゲーミングの展望」という文書の中で、バーンスタインのアナリストは、ゲーミング粗収益の成長が2018年の14%から今後12か月間は約3%に鈍化する傾向にあるにも関わらず、今後一年の比較的ポジティブなマカオの展望を述べた。
その成長は主にマスマーケットに主導されるものであり、バーンスタインはギャラクシーとサンズが競争の中で優位に立つと述べている。
最近のグローバルゲーミング関連株価の急落について「より長期的な財務面では、特にギャラクシー・マカオのフェーズ3と4の開発を考慮に入れるとギャラクシーは現在比較的安価になっているようだ」と、アナリストのヴィタリー・ウマンスキー氏、ユーニス・リー氏そしてケルシー・ヂゥー氏は語った。
「ギャラクシーは、VIPでのトップの地位を維持しながら、ギャラクシー・マカオとスターワールドでのマス事業の改善を続けている。VIP部門が今後6か月から12か月の間に顕著に鈍化するリスクが最も高くなっている一方で、中期的にカギとなるバリュードライバーは営業レバレッジの向上とマージンを強化する事業ミックスの改善だ。
長期的には、ギャラクシー・マカオのフェーズ3と4の将来的な開発によって同社は桁外れの成長を見せる位置にいる」
サンズ・チャイナに関して、バーンスタインはこう分析した。「サンズ・チャイナの経営陣、商品の位置づけそしてマスマーケットに焦点を絞った戦略、良好なバランスシートそして高額の配当金には好意的な見方を続ける。
サンズコタイセントラルの再開発とザ・パリジャンのアップグレードが、高いマージンを誇るプレミアムマスビジネスの促進を手助けするだろう。スイートルームの容量拡大とザ・ロンドナーの再開発による長期的(2020年以降)な成長ストーリーは明らかだ。サンズ・チャイナの評価はマカオのゲーミング株式に対して常にプレミアムで取引される株式としては魅力的に見え、現在過去の平均を大幅に下回る価格で取引されている」