マレーシアで上場するカジノオペレーター、ゲンティン・バーハッドは、ウィン・リゾーツ・ホールディングスが、リゾート・ワールド・ラスベガスが建設中のラスベガスの統合型リゾートがウィンのデザインを模倣したと主張して起こした訴訟をその主張を裏付ける証拠、または「一貫性のあるもしくは信頼性のある説明」が提供されていないと説明した。
40億米ドルをかけたリゾート・ワールド・ラスベガスのオープンを2020年末にひかえるゲンティンの現地子会社はラスベガス・ストリップの最北端にある真向いの施設の建設を中断するよう求めるウィンの申請に対して先週後半に異議申し立てを行った。
2018年12月21日に提出されたウィンの最初の訴訟は、「実質的に類似した建築デザインとトレードドレス」としている。
しかしながら、ゲンティンによる異議申し立ては、リゾート・ワールド・ラスベガスがその最も近接した施設と類似しているように見えるというのを強く否定しており、ウィンによる申請が、「オープンまでほぼ2年が残されたまだ建設初期段階にある被告の未完成のリゾートとカジノの外観に関して推測の域を出ない外挿を基に予測されている」と述べている。
「2020年末の営業開始時には、[リゾート・ワールド・ラスベガス]は原告の施設とは劇的に見た目の異なる施設となるだろう。分別ある客が被告と原告のリゾートとカジノを混同する可能性があるという主張を一掃するために、異議申し立てにはリゾート・ワールド・ラスベガスのリゾートとカジノの完成図の画像的再現を含めた」
ゲンティンはまた、問題となっているデザインの類似性がウィンに「急迫かつ回復し難い損害」を与えるという同社による訴えも否定した。
「被告は、原告がいかなるサービスの提供または売り込みも行っていない建設施設がどのようにして原告の評判と信用にそのような弊害をもたらすかについて一貫性のあるまたは信頼性のある証拠を提示、または説明を提供していないし、そのような影響が起こる可能性がありそれが急迫しているということへの必要な説明も十分になされていない」
ゲンティンは、同社がウィンの本訴への反論を準備する間も、ラスベガスIRの建設は遅らせることなく継続すると述べた。