日本でカジノを含む統合型リゾート(IR)の開発を目指している米IR大手のMGMリゾーツ・インターナショナルのジェームス・ムーレン会長兼CEO(最高経営責任者)は10日木曜日、大阪府の松井一郎知事と大阪市の吉村洋文市長を訪ね、「大阪を一番の候補地と考えている」と語った。日本経済新聞が伝えたもの。ムーレン氏は「日本の企業とコンソーシアムを組むための協議を進めている」と事業者選定に向けた応募の準備が進んでいることを明らかにし「大阪がIRの区域認定を得られるようサポートする」と話した。
松井知事は9日水曜日の定例記者会見でIRの事務スケジュールについて言及。今春から事業者選定に向け、事業者からの公募を開始することを表明しており、ムーレン氏に「積極的な提案をお願いする」と要請した。
ムーレン氏は昨年7月に大阪の「天神祭」に浴衣姿で登場。その際にも「私たちは大阪のことをもっと知りたくて、そしてMGMのことをもっと知ってほしくて、このお祭りに参加させてもらった。大阪が一番」と強調していた。
きょう11日金曜日には「日本MGMリゾーツ」が大阪事務所開設の記念パーティーを市内の名門ホテルで開き、足場を固めていく。すでにメルコリゾーツ&エンターテインメントやゲンティンも大阪に事務所を開き、情報収集にあたっており、PR合戦は今後ますます熱を帯びそうだ。