インペリアル・パシフィック・インターナショナル(IPI)は、台風「ユチュ」による被害の後で、通常業務の再開とIRロビーへの龍をかたどった真新しいシャンデリアの導入によって、近づきつつある旧正月休暇の好調な経営に期待を寄せている。
今週Inside Asian Gamingに対して事業の近況を伝える中で、IPIのマーク・ブラウン会長は、ユチュが10月にサイパンを襲い、空港と複数の事業を一時的に閉鎖に追いやった後、12月に入って多くのVIP顧客が戻り始めていると語った。
「復興が進み、空港は完全再開、全てのフライトが復活した今、この島はほぼ完全に元通りになっている」と会長は説明した。「先月になってVIP客が戻り始めており、旧正月を楽しみにしている」
IPI自身は台風による営業時間短縮のために複数のスタッフの解雇を余儀なくされはしたが、インペリアル・パシフィック・リゾートの建設はまた、現在メインロビーに龍をかたどったシャンデリアを2灯導入中の同社の背中を後押ししている。
完成すれば、このシャンデリアが施設の象徴的な呼び物となることが期待されている。
ブラウン会長は、シャンデリアの設置は「非常に難しく時間のかかる作業にはなるが、2頭いる龍が中心に向かってお互いに向き合っている。
龍の”骨格”を旧正月までに設置したいと願っているが、全体を完成するまでには龍1頭ごとに4,5週間はかかるだろう。
中央に巨大なビデオボール、映像を映し出す天井そしてフロントデスクの後ろにビデオボールが完成すれば、素晴らしい光のショーが行われる予定だ。ラスベガスやマカオのように、一日中定期的に決まった時間にショーが行われるだろう」と語る。
2017年末にIPI会長を退任後、インペリアル・パシフィック・リゾートの完成を2021年2月まで3年間延期することを含む一連の遅延によって先延ばしになっていたサイパンの建設スケジュールを軌道に乗せるという明確な目標をもってブラウン氏は昨年10月に復帰した。