日本のゲーミング業界の大物である岡田和生氏が、パラニャーケ地裁が金曜、岡田氏に対して3つ以上の詐欺容疑で逮捕状を発行した後、名誉を傷つけようとしているとして前の会社を非難した。
岡田氏は、オカダ・マニラを運営するユニバーサルエンターテインメントの子会社であるタイガー リゾート レジャー アンド エンターテインメント インク日本支店(TRLEI)から会長兼CEO時代に受け取った約310万米ドルの給与及び手数料の不正流用で起訴されている。TRLEIの訴状によると、岡田氏は会社内規に違反して2016年末から2017年初頭にかけて給与として950,000米ドル、そしてコンサルタント料として220万米ドルを受け取った。
また逮捕状には、アルゼゲーミングテクノロジーズのグループCEOで前TRLEI社長兼最高執行責任者の臼井孝裕氏の名も記載されており、裁判所はマカティとパラニャーケ警察、フィリピン国家警察そして犯罪捜査隊による逮捕状の執行命令を下している。保釈保証金は、それぞれの容疑者に対して348,000比ペソ(6,640米ドル)となっている。
岡田氏は、週末にかけてすぐに無罪を主張し、Inside Asian Gamingに対して強い語調の文書を送った。その中で岡田氏は、起訴内容は「ビジネスコミュニティにおける自分の名誉を傷つけ、現在告訴人たちによって運営されているオカダ・マニラの設立、成長そして成功につぎ込んできた自分の全ての努力に対する信用を落とすことだけを意図している」と語った。
岡田氏は自身に対する起訴内容を事実無根だとして、「自分が所有する会社に対してどうすれば詐欺行為を働けるというのか」と付け加えた。
「TRLEIは株式会社 ユニバーサルエンターテインメント(UEC)の100%子会社で、その67.9%の株式は岡田ホールディングス合同会社(OHL)が保有している。厳密にいえば私がOHLの全株式を保有しているために、OHLは実質私が所有する会社である。OHLはタイガー・リゾート・アジア・リミテッド(TRAL)の株式を100%保有しており、同様にTRALがTRLEIの99.99%の株式を保有している。
オカダ・マニラのオーナーとして、これらの給与と手数料を『違法に受け取る』ことは完全にばかげている。私はオカダ・マニラへ20億以上の投資を行った。オカダ・マニラの成長と成功の立役者である私が、どうしてわずかな額の給料のためにTRLEIとオカダ・マニラに対して詐欺を働くというのか?
これらの支払いは適切な手続きのもとで行われ、社内の担当部署によって処理された」
岡田氏と臼井氏への逮捕状発行は、パラニャーケの市検察庁によって訴えが棄却された前回の決定をフィリピン法務省が覆した後に行われた。