ブルームベリー・リゾーツの子会社が月曜、ソレアリゾート&カジノの元経営パートナー、グローバル・ゲーミング・アセット・マネジメント(GGAM)・フィリピンに対する2.96億米ドル(約319億円)の仲裁判断の執行を取り消し/阻止するための申し立てを却下するという最近のシンガポール高裁による決定を不服としてシンガポール上訴法廷に上訴した。
スレステ・プロパティーズ(SPI)とブルームベリー・リゾーツ&ホテル(BRHI)による今回の上訴は、2020年5月29日のシンガポール高裁による決定に関連するもので、仲裁裁判所の終局判断(Final Award of the Arbitration Tribunal)の執行を取り消し、阻止するために行われる。裁判自体は2019年9月に判決が下されており、ブルームベリーが、ラスベガスを拠点にするウィリアム・ワイドナー氏のカジノ投資会社、GGAMに対して、契約の不当解除で2.96億米ドルを支払うよう命じられた。その契約では、2011年に、GGAMからソレアに対して設計、企画、レイアウト、そして建設に関連する技術サービスの提供で月額17万5千米ドルが支払われていた。
同契約はソレアの2013年のオープン後たった6カ月で解除され、ブルームベリーはGGAMフィリピンが契約の条件を果たさなかった、具体的にはハイローラーを同施設に連れてくるという約束を果たさなかったと主張した。また、カジノの設計とレイアウトに関しての懸念も理由として挙げた。
シンガポールの裁判所は、その契約解除が不当であると認めただけでなく、GGAMがブルームベリーに保有していた921,184,056株の所有権および売却権に対してもお墨付きを与えた。
ブルームベリーは6月上旬、最近のシンガポール高裁の決定を上訴すると決めた場合は、その上訴は同決定の欠陥に焦点を当てると述べていた。