会長兼CEO
ブルームベリー・リゾーツ
パワースコア: 1,860
昨年の順位: 9
評価理由
• エンターテインメントシティの統合型リゾートを単独で管理する唯一のフィリピン企業の会長
• マニラのカジノ市場のリーダーであるソレアを所有および運営
• ケソン市にカジノホテルを建設し、韓国で活発な動きを見せ、日本とアルゼンチンに関心を示している
ソレアリゾート&カジノは2013年3月にデビューし、フィリピンのゲーミングにおける分岐点となっている。エンターテインメントシティ初の物件であり、政府のゲ ーミング規制当局PAGCORが指定した国際的なカジノの目的地であるソレアは、並外れたものである必要があり、実際に見事であった。ポール・スティールマン氏が設計し、優雅なゲーミングフロアからマニラ湾に落ちる夕陽を一望できる客室までを備えたソレアは、フィリピンのゲーミングを第一線へと押し上げた。ソレアは2周年を迎える頃、リゾーツワールド・マニラをマーケットリーダーに取って代えてから、トップの座を維持している。マニラのIR市場での35%のシェアは、シティ オブ ドリームス マニラを10ポイント上回っており、オカダ・マニラのシェアは22% 、リゾーツワールド・マニラは17%である。
ソレアはブルームベリー・リゾーツ会長兼CEOであるエンリケ・ラソン氏の発案によるもの。同氏は港の家業をグローバルに展開し、億万長者となった。800部屋、360台のテーブル、1,600台以上のマシン、ブロードウェイスタイルの劇場を備え、上品な雰囲気が漂う12億米ドル(約1,300億円)のソレアで同氏は優れた嗅覚を発揮し、今年は3,330億米ドルのEBITDAを目指している。
ソレアの時以上の嗅覚をラソン氏が発揮するには、まだまだである。エンターテインメントシティから最も遠いマニラ首都圏北東側をターゲットとした、ケソンシティに200億ペソのカジノホテルを建設するブルームベリーの計画は、地元の指導者からの反対を受け、住民に入場料を求めた。PAGCORはブルームベリーを支持しているが、特に海外の目標に関しては有望ではない。
2015年、ブルームベリーは済州サンに1億米ドルを費やした。済州サンは、韓国本土のホテルおよび外国人専用カジノで、中国本土の人々はビザ無しで訪問することができる。1,500万米ドルを掛けてアップグレードするも、済州サンは収益をあげていない。フィリピンへの旅行客は韓国からが最多であるが、ブルームベリーは日本に目を向け続けている。