社長兼CEO
トラベラーズ・インターナショナル・ホテル・グループ
パワースコア: 637
昨年の順位: 44
評価理由
• フィリピン初の統合型リゾート、リゾートワールド・マニラのトップを務める
• 6億5,000万米ドル(約703億円)をかけたグランドウィング拡張の完成が近い
• フィリピン証券取引所からアライアンス・グローバル・グループとゲンティン香港の合弁会社を上場廃止にさせる
フィリピン初の統合型リゾートとしてリゾートワールド・マニラ(RWM)がオープンしてから10年が経つ。キングソン・シアン氏はスタート時点からそこにいる。シアン氏は、このゲンティングループとの合弁事業で、アライアンス・グローバル・グル ープ創業者であるアンドリュー・タン氏からその指揮を執るよう命じられた。この合弁会社はトラベラーズ・インターナショナル・ホテル・グループとなり、フィリピン証券取引所に上場した後、2019年10月21日に上場を廃止した。
シアン氏は、2017年に発生した襲撃事件の悪夢を全力で乗り越え、6億5,000万米ドルの第3フェーズの拡張を加速させた。グランドウィングと呼ばれるこの拡張では1万4,000㎡のゲーミングスペース、そして3つの高級ホテルブランドが追加される。これによりIRの客室数は5つのホテルブランドで合計3,500室となる。
シェラトン・マニラとヒルトン・マニラはすでに営業しており、オークラ・マニラは来年前半に全面オープンが予定されている。今年上半期のゲーミング粗収益は、VIP取扱高の67%の増加に後押しされて135億比ペソ(約288億円)へと50%急増し、非ゲーミング収益は30億比ペソへと48%増加した。
RWMの地の利であった、メトロ・マニラの中心に位置するニノイ・アキノ国際空港ターミナル3からの空調完備の歩道は、今やマニラのゲーミング中心地とな ったエンターテインメント・シティへと続く有料道路によって奪われてしまっている。トラベラーズ社はそこで4つ目のライセンスを保有し、ウェストサイドシティ・リゾートワールドに着工しているが、直近の報告書では言及されていなかった。