株式会社ユニバーサルエンターテインメントは、フィリピンの統合型リゾート、オカダ・マニラの伸びによって、2019年6月30日までの第2四半期累計の純利益が前年比12.9%増の525.4億円に増加、そして営業損益は69.3億円から38.5億円に縮小したことを報告した。
2018年第2四半期、ユニバーサルはウィン・リゾーツとの間で和解契約を締結し、受取利息として744.7億円、そして和解による株式償還差益1,588億円を計上したために、前年同期間の親会社株主に帰属する純利益1725.4億円に対して、今四半期は親会社株主に帰属する純損失が90.4億円となった。
直近四半期の業績改善はほぼ全てがオカダ マニラの後押しによるもので、売上高は前年比45.2%増の314.2億円にのぼり、営業損失は30.4億円から18.2億円に縮小した。IR事業の調整後EBITDAは18年第2四半期の2,900万円から49.7億円増加して52.6億円となった。
ユニバーサルは業績報告の中でこのように述べた。「オカダ マニラでは引き続き稼働施設の拡張に注力していきます。タワーBホテルの客室数が増加する想定であり、2019年7月にはその一部の新しい客室が稼働しました。IR事業が引き続き成長し、団体客のイベントや海外ツアー客のさらなる受け入れも見込まれます。2019年度における調整後EBITDAの利益率は、売上高の拡大に伴う固定費比率の低下によって年間を通して上昇することを想定しています。
VIP向けカジノでは、既存のジャンケットによる継続的な収益増加に加え、新たに契約予定のジャンケットによる売上高増加が期待されます。マスマーケット向けカジノにおいても、マーケティング施策の継続・改善と、さらなる施設拡張に伴う成長が見込まれます。ホテル客室数や、ショッピングモール店舗、その他施設の増加によって、リゾート全体への来場者数が増え、マスマーケット向けのカジノ売上が増加すると予想しております」
ユニバーサルの遊技機事業では、2019年第2四半期の売上高は202億円(前年同期比15.6%減)となったが、営業利益は29.7億円(前年同期比191.1%増)となった。同社は、「市場活性化に向け、幅広いユーザーに支持される」主力タイトルを軸にパチスロ・パチンコ販売を行うことで、日本のゲーミング業界を支配する厳しい新法と、型式試験の厳格化による低水準の適合率に対応してきたと述べた。