7月マカオのゲーミング粗収益は、前年比3.5%減の244.5億パタカ(約3,307億円)となった。この結果は中国メディアが伝えたジャンケット事業者トップのサンシティ・グループとオンラインゲーミングのつながりに関する疑惑によって当初の予想よりも大幅に低い数字となる。
7月はマスマーケット部門で好調なスタートとなり、JPモルガンのアナリストは、マスGGRは前年同月比で12%から13%増加してこの月を終えたと予測しているが、予想されているVIP部門の20%以上のマイナス成長に打ち消されたことでこのような結果となった。 アナリストはまた、マカオのジャンケット上位3社全てがローリングチップ取引高で大幅な減少に苦しみ、月の後半に向かって需要が「急激に低下」したと指摘している。
バーンスタインのヴィタリー・ウマンスキー氏、ユーニス・リー氏そしてケルシー・ヂゥー氏も同様の分析をしており、「月の後半に入るあたりで需要が低下し、一部のエージェントとプレイヤーはサンシティ事件後、全体的に監視が厳しくなったことを懸念して、手を引いた」と述べている。
結果として7月の1日当たりの平均収益は7.89億パタカとなり、6月からは1%、5月からは6%の減少となった。2019年1月からの7か月間のマカオのGGRは、現在1,739.6億パタカとなっており、前年を0.9%下回っている。
8月の早期予想では、GGRは前年比で比較的平坦な状態をキープすると予想されている。