フィリピンのIR事業者、ブルームベリー・リゾーツのエンリケ・ラソンJr会長兼CEOは、地元当局が住民から入場料を徴収する計画をしていることをよそに、ケソン市の新カジノプロジェクトの起工準備は順調に進んでいると語った。
木曜に行われたブルームベリーの年次株主総会の後、ラソンJr氏は報道陣に対して、ソレア・ノースとして知られているケソン市のリゾートのマスタープランを5月中にリリースし、建設は早ければ6月に開始される予定であることを明かした。
同氏は「4月半ばか5月までには完成させているはずだ。そうなれば発表を行うことができる。現場の準備が整えばすぐに、起工式を行うだろう。目標は6月か7月に設定している」
住民への入場料を含むケソン市によるギャンブル規制条例の実施計画は、フィリピンのゲーミング規制当局であるPAGCORとの衝突が避けられない状況に置かれており、その計画について聞かれたラモンJr氏は、
「条例の方が遅かったために、PAGCORはそれに関して言いたいことがある。この問題には巻き込まれないようにするつもりだ。我々は計画を前に進めている…地元自治体とPAGCORからの認可は下りている」と語った。
ソレア・ノースは2022年の開業が予定されている。
ラソンJr氏は木曜、ブルームベリーが19年第3四半期にパラニャーケ市にある同社の旗艦施設ソレアリゾート&カジノの近くに3億800万米ドル(約342億8,400万円)をかけてクルーズ船ポートの建設を開始する予定であることも明かし、「2021年までにフェーズ1を完了させたい」と付け加えた。
この開発にはターミナル施設だけでなく、小売店舗、飲食、マリンレジャー、そして海岸沿いの公共遊歩道などの娯楽施設の拡張が含まれる予定。