MEPFとELVシステムに特化したコムテックアジアは、アジア太平洋全域のIR事業者に効率性を最大化し、IR開発を取り巻く多くの潜在的な危険を避けることを目的とした徹底したプロジェクトマネジメントを提供する。
ワールドクラスの統合型リゾート建設が、ただ設計、建設、始動というように単純なものであれば良いが、現実はそう簡単ではない。
土地区画の予測できない変化からプレゼンテーションと機能性の間の矛盾、そして途中で起こる多くの安全性の問題まで、IRデザインの複雑さが、このような巨大で信じられないほどに複雑な建物の開発をあたかも地雷原が如くさせてしまう。
それこそが、コムテックアジアの専門知識とアプローチが必要不可欠であるとされる領域だ。1992年にアジアでの営業を始めて以来、コムテックアジアはアジア太平洋全域の建設業界に革新的かつプロフェ ッショナルなサービスを提供し、突出した高い評価を得てきた。
主にMEPF(機械、電気、配管そして防火)とELV(超低電圧)システムに焦点を当て、コムテックアジアは、コミッショニング(試運転)・マネジメントから企画および建設管理まで、止まることのないビルサービスの導入と検証の管理監督を行う。同社の領域には、独自試験とコミッショニング・マネジメント、ピアデザインレビュー(相互デザイン評価)及びソリューション、デューデリジェンス・サーベイ(適性評価、調査)とビル調査、エネルギー調査、費用削減と持続可能なソリューション、そして交換・修理ソリューションが含まれる。
必然的に、同社の一連の技術はそのままIR産業へと応用された。
「通常、クライアントは、MEPFとELV管理を含む企画の成功の所有権を得るために従来型のプロジェクトマネジャーを選ぶでしょう」と、コムテックアジアの部門トップであるブーピンダー・パーマー氏は説明する。
「かなり高い頻度で、MEPとELVの重要性が見落とされています。しかしながら、IR企画では、急速に発展したというビジネスの性質、企画の圧倒的なスケールそして段階的な開業要件によって、MEPとELVの完全性への信頼とその重要性が圧倒的に増大しています。
これらの段階的な開業要件がその他の計画要件にどのような影響を与えるかという事に関して、知識と技術を持っているということは、作業スケジュールに優先順位を付けることができるという点において非常に重要です。IR企画での非常に多くの未確定要素や重要なコミュニケーションがある中で、提供プロセスにおける効率の最大化を理解し影響を与えることができる社内クライアントチームの構成というのは、言うまでもなく経験だけが可能にしています。
独立したMEP企画と建設管理を持つことで、要求されるプロジェクトフォーカスはより達成度が高くなります。それは、専門家や全体的な目線によって潜在的な遅れを緩和するためのより有効的な解決策を開発し、プログラム内の主要な潜在的問題点を特定することが可能になるためです」
オープニングの初期段階と完全に操業をしてからの両方でIRをスム ーズに運営するカギとなるのは、手順の効果的なプランニングと、施設のレイアウトによって起こる可能性のある潜在的な問題である。
効果的に作り上げられた建設企画は、将来的に問題が発生する可能性を減少させるだけでなく、建築と運営コストを大幅に削減することができる。
「スコープ・クリープ(仕様の変更)や増え続けるコストを軽減するため、そして利益を生み出し始めるためにIRの特定の要素を早期に始動したいというクライアントの要求で生じるあらゆる問題を最小化するためにも、初期段階における設計と建設の統合が不可欠です。
IR施設の一部をオープンする一方で、非稼働エリアを残しながらMEPF/ ELVシステムインフラを稼働するためのしっかりした計画を開発することが必要です。このソリューションは、施設の統合性と基本的な安全システムの維持を確実にすることに加えて、ビジネスニーズに応え、ゲストのための品質基準も維持してくれるはずです」
IR開発の舞台で繁栄するためにはセクターの知識が必須だ。コストではなく時間こそが、アジアのIR事業者にとってしばしば主な焦点となる。スキームのオープンが早いほど、より早く収益を生み出し投資家に還元することができる。加速されたプロジェクトプログラムは、建設開始前に建設チームに全てのシステムとサービスをコーディネートするための時間がほとんど与えられない。企画の着手から専門のコーディネ ーターを採用することは、帰納法的な賢い営利的な決断と言える。
IRは他の大規模建物と様々な面で異なる。その中でも重要なのは、一つ屋根の下に非常に多くの異なる種類のビジネスが集合しているということ。カジノから、飲食店、小売店、ホテルそしてその他様々な要素。その全てが一般的には同一の集中的なコアシステムで管理されている。
また、IRが24時間営業であるという事実もある。大半のIRに含まれるオーダーメイドの設計と特別な機能の量は、一般的なものを簡単に超えてしまう。
「何よりも重要なのが、建設がすでに全力で行われている一方で、コスト上の問題を緩和しつつ限られた時間の中でこれら全てのダイナミックな要件を実施するためにMEPFやELVにさらに多くのプレッシャ ーがかかります。
そのような課題を克服するために、コムテックアジアは、全ての統合化ビルシステムにおける当社のカバレッジ、知識そして経験と合わせて、いつ何時でもすぐに『常識の枠を超えた」ソリューションを導入・配備できるプロセス主導の革新的な追跡・報告方法を持っています」
コムテックアジアは現在、香港、シンガポール、フィリピン、日本、マカオ、オーストラリア、中国、台湾、韓国、タイ、マレーシアそしてUAEに拠点を持っており、同社の専門知識はすでにその地域のサービス産業の急速な成長を支えるうえで重要な役割を果たしている。
「この地理的なカバレッジによって、コムテックアジアは多数の地域的な役割を担うことができ、 そしてそれは全ての建設基準に精通していることを意味しています」とパーマー氏は言う。
コムテックアジアが現在抱える仕事の中で最も重要なものは、マカオとフィリピンのIR企画だ。同社は、IR開発に関してはこれら2つの国、そして日本とオーストラリアに非常に注目している。コムテックがアジアのほとんどの国で他の大規模サービス事業企画、主に中国、日本そしてタイ、に取り掛かっている一方で、次の視野にあるのがベトナムとカンボジアへの進出だ。
パーマー氏は、「当社のリージョナルIR管理チームに支えられたローカルマーケットと現地の文化に関する専門知識が、明白なセクターアドバンテージを与えてくれる」と付け加える。アジア全体で大規模統合型リゾート企画を提供してきた150年以上の複合的な管理経験を同社の現在進行形の成長ストーリーの重要なファクターとして挙げている。
「コムテックアジアの独自MEPプロジェクトマネジメントアプローチは、IR建設マーケットにとって大きな利益となる新しいコンセプトだと感じています。企画に必要不可欠なMEPF及びELV要素に純粋に焦点を当てる独立系コンサルタントは我々以外にはないと信じています。
これが当社の基本フォーカスであるために、必要なフィードバックを提供し、MEPFやELVの導入に関して顧客やその他プロジェクトチームコンサルタントに急を要するソリューションを提供します。これは、このセクターでは斬新であり、アジアやその枠を超えて増え続ける顧客に本当の意味でのコストとプログラム上の利益をもたらす革新的なアプローチとなります」